国別 世界の金需要(年別)

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産金業界団体ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が1月31日に公表した「Gold Demand Trends」によると、2023年の世界金需要(宝飾品と投資需要の合計)は前年比0.9%減少の3282.1トンでした。2年連続でマイナスとなり、2020年(2300.5トン)以来3年ぶり低水準となっております。アジアで旺盛な需要が見られた一方で、欧州で投資需要を中心に需要が急減しております。

2022年と2023年の世界金需要(宝飾品と投資需要の合計)を比較してみると、公表されている32ヶ国・地域内で、前年比で増加した国は13ヶ国、減少させた国は19ヶ国でした。最も増加した国は中国で、同120.7トン増加。一方で、最も減少させた国はドイツで、同138.9トン減少。インドは同26.6トン減少。

国別で見ると、中国は同15.3%増加の909.7トンでした。ドル建て金価格の高止まりに加えて、人民元安が続く中でも、旺盛な需要が続いた様です。

インドは同3.4%減少の747.5トンと、2020年(446.4トン)以来3年ぶり低水準となったものの、ドル建て金価格の高止まりに加えて、ルピー安が続く中でも高水準を維持。

米国は同1.1%減少の248.8トンと、2年連続で減少となり、2020年(187.3トン)以来、3年ぶり低水準。トルコは同65.6%増加の201.6トンと、少なくとも2010年以降で最高となっております。日本は同14.0トンと、前年(4.3トン)から約3倍増加。

また、中東(サウジアラビア・UAE・クウェート・エジプト・イラン・その他中東地域の合計)は同1.5%増加の285.3トンと、2015年(302.8トン)以来、8年ぶり高水準となっております。

 

国別 金需要(年別)

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増減の大きかった上位5ヶ国(前年比)

増加させた国

減少させた国

国 名

前年比 国 名

前年比

中国

120.7トン ドイツ

-138.9トン

トルコ

79.9トン インド

-26.6トン

香港

14.0トン スイス

-13.0トン

ロシア

10.5トン 豪州 -12.2トン

日本

9.7トン オーストリア

-10.1トン

※WGCの資料を基に豊トラスティ証券作成

 

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