NY金

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先週のNY金(中心限月)は、前週末比53.3ドル安の4476.6ドルで終了。2週連続で下落しております。8月25日に4755.0ドルまで上昇する場面も見られるも、急ピッチな上昇に対する警戒感が強まったことに加えて、米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」を控えて様子見ムードが強まる中、4600ドル台で揉み合う展開が続いていたものの、ウォーシュFRB議長の講演を受けて、FRBによる早期利上げ観測が再燃し、急落。200日平均線を維持できずに8月28日から9月1日まで3営業日続落となりました。

2日に4329.2ドルまで下げる場面も見られたものの、FRBのウォラー理事が3日の講演で、インフレ動向について「鈍化の兆しが見られ始めている」との見方を示し、9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で政策金利の据え置きを支持することを示唆。ハト派的な発言を受けて、FRBによる早期利上げ観測がやや後退。米長期金利が低下し、金利を生まない資産である金に投資妙味が高まったことや、ドルが主要通貨に対して売られる展開となり、相対的にドル建て商品に割安感が生じる中で買い進められて反発。一時4558.5ドルまで上昇するなど、4営業日ぶりに4500ドル台を回復しております。

ただ、堅調な8月米雇用統計を受けて、FRBによる早期利上げ観測が再燃する中、4日は3営業日ぶりに反落。景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は前月比16.2万人増となり、市場予想(5.6万人増)を大幅に上回りました。また、7月分も2.1万人増と、速報値(2.3万人減)から大幅に上方修正され、雇用情勢の底堅さが示されたことを受けて、FRBが9月のFOMCで利上げに踏み切るとの見方が拡大。米長期金利が上昇する中、金利を生まない資産である金を手放す動きが強まったようで一時4412.0ドルまで下げるも、100日平均線がサポート・ラインとして意識される中、安値は買い拾われたようで、下げ幅を縮小して終了しております。

今週は10日に8月米卸売物価指数、11日に8月米消費者物価指数と、15、16日の両日にFOMCを控える中で米インフレ指標の発表が相次ぎます。ウォーシュFRB議長がジャクソンホール会議での講演で金融引き締めに前向きな姿勢を示した一方、前述のウォラー理事に加えて、NY連銀のウィリアムズ総裁が2日のCNBCとのインタビューで、「(政策金利の引き上げについて)様子見すべきだ」と述べるなど、FRB高官の意見は割れ始めており、9月のFOMCは「ライブな会合」(結果が事前には定まっておらず、金融政策の変更が実施される可能性がある会合)になるとの見方が強まっております。9月5日からFRB高官が金融政策に言及できないブラックアウト期間に入るため、来週は経済指標の発表に一喜一憂する展開となりそうです。

なお、CMEが公表している「フェドウォッチ」によると9月に利上げを行うとの見方は9月4日時点で59.4%、据え置きは40.6%となっております。

上値の重い展開が続いておりますが、世界的な財政拡大傾向や「地政学的リスク」の高まりに対する懸念から「安全資産」として買う向きや、改めて米国の財政不安が意識され始める中、ドルの代替資産として金を選好する動きが出始めており、引き続き押し目は買い拾われそうです。そのため、引き続き100日平均線を中心に50日平均線と200日平均線のレンジで推移するとの見方が多い模様。

 

SPDRゴールド・シェアの金保有残高

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最後に、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は前週末比9.69トン増加の1052.06トンと、増加に転じました。

世界第2位の金ETFである「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」は前週末比0.07トン減少の460.78トンと、3週ぶりに減少に転じております。

 

※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。