ガソリン・灯油・原油
2日のNY市場は、ロシアとウクライナの和平協議進展期待や、利益確定の売りに押され、反落。
カスピ海パイプライン・コンソーシアム(CPC)が1日、ウクライナによる無人機攻撃を受けて停止していた黒海ターミナルの係留施設1カ所からの原油出荷を再開したと発表した一方、米国とベネズエラの緊張の高まりなどを背景に、地政学的リスクへの警戒感が台頭し、原油相場は買いが先行したものの、買い一巡後は利食い売りが入り、軟調な地合いとなった。その後、ロシアのプーチン大統領が2日、米ウィトコフ中東担当特使やトランプ大統領の娘婿クシュナー氏とウクライナ和平案について協議を行う予定となっていたことから、ウクライナ和平協議が進展すれば、対ロ制裁が緩和され、需給の緩みにつながるとの観測が強まり、原油は売り圧力が強まると、一時58.28ドルまで下落した。しかし、プーチン大統領は会談に先立ち、欧州との戦争は望んでいないとしながらも、欧州がロシアとの直接的な衝突を望む場合は戦う準備は整っていると発言していたことや、トランプ米大統領が2日、ベネズエラ国内への攻撃を間もなく開始すると明らかにしたことから、原油に買戻しが入り、下げ幅を縮小したものの戻りは鈍く、58.64ドル(-0.68ドル)で取引を終えた。
本日東京市場、-700円~-800円円ほどと予想(2日帳入値段との比較)