ガソリン・灯油・原油
9日のNY市場は、ウクライナ和平交渉の進展観測や、ドル高を背景に売られ、続落。
翌10日に米連邦準備制度理事会(FRB)の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、原油相場は時間外取引で保ち合いとなり、方向感のない動きとなった。ロシアとウクライナの和平交渉を巡っては、ウクライナのゼレンスキー大統領が8日、ロンドンで英独仏の首脳と会談し、会談後に戦争終結に向けて一定の進展があったと述べ、和平案の修正版を米国と共有する見通しであることから、ウクライナとロシアが和平合意に至れば、ロシア企業への国際的な制裁が解除され、ロシア産原油の供給にも影響を与えると見られることから、原油相場は上値の重い展開となった。米労働省が発表した10月の雇用動態調査(JOLTS)で、非農業部門の求人数が前月比1万2000件増の767万件となり、市場予想を大きく上回ったことから、外国為替市場でドルが主要通貨に対して上昇したことで、原油に売り圧力が強まり、一時58.12ドルまで下落した。その後は、値ごろ買いなどに支えられたものの、ウクライナ和平交渉の行方や国際エネルギー機関(IEA)月報の発表待ちで様子見ムードが広がり、この日の安値圏での保ち合いとなり、58.25ドル(-0.63ドル)で取引を終えた。
本日東京市場、+100円~+200円ほどと予想(9日帳入値段との比較)