為替レポート
16日のニューヨーク外国為替市場では、米利下げ期待の高まりを受けて円を買いドルを売る動きが加速し、円相場は1ドル=155円台前半まで上昇した。日銀の追加利上げ観測台頭を背景に円買い・ドル売りが優勢となった海外市場の流れを引き継いだ。米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事がこの日、年内に3~4回の利下げもあり得ると米テレビのインタビューで示唆すると、日米金利差縮小の見通しからさらに円買いとドル売りが進んだ。米商務省が朝方発表した昨年12月の小売売上高は前月比0.4%増。市場予想を下回ったものの「消費のモメンタムは落ちていない」と印象付ける強い内容だった。為替への影響は限られた。