為替レポート
23日のニューヨーク外国為替市場では、片山さつき財務相による円安けん制発言を受けた円買い・ドル売りの流れが継続し、円相場は1ドル=156円台前半に上昇した。朝方発表された7~9月期の米GDP(国内総生産)速報値が市場予想を上回ったことを受け、円は上げ幅を一部圧縮した。片山さつき財務相は23日の閣議後記者会見で、急速な円安進行に対する為替介入の可能性について「フリーハンドだ」と強調した。片山財務相は22日にも一部メディアとのインタビューで過度な為替変動については「断固として措置を取る」と明言していた。片山財務相による複数回の円安けん制発言を受け、日本の通貨当局による為替介入への警戒感が一段と高まり、海外市場での円買い・ドル売りの流れが継続した。ただ、米商務省が23日に発表した7~9月期の実質GDP速報値は前期比4.3%増と、伸びは前期から加速し、市場予想の3.2%増を大きく上回った。これを受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ時期が後ずれするのではないかとの観測が強まったことから、円相場は156円台前半で伸び悩んだ。クリスマスに伴い連休を取る市場参加者が多く、閑散商いとなる中で積極的な円買い・ドル売りが手控えられた面もある。
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