為替レポート
28日のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の低下を受けて円買い・ドル売りが加速し、円相場は1ドル=147円近辺に上昇した。日銀の年内の利上げ観測に加え、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月に利下げに踏み切るとの見方が根強い中、円買い・ドル売りが優勢となった。米商務省がこの日の朝方発表した4~6月期の実質GDP(国内総生産)改定値は、季節調整済み年率換算で前期比3.3%増だった。設備投資や個人消費が上振れし、速報値(3.0%増)から上方修正され、市場予想を上回った。これを受けて米長期金利が一時上昇し、円相場はやや円売り・ドル買いに傾く場面もあったが、反応は一時的だった。