OPEC加盟国の原油生産量
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石油輸出国機構(OPEC)が11月12日に発表した月報によると、10月のOPEC加盟国の産油量は前月比日量46.6万バレル増加の日量2653.5万バレルと、3ヶ月ぶりに増加に転じました。加盟12ヶ国中、増加した国は6ヶ国、減少した国は5ヶ国でした(変わらずは1ヶ国)。
国別では、OPECの盟主であるサウジアラビアは前月比日量0.4万バレル増の日量896.8万バレル。リビアは前月比日量55.6万バレル増と生産量が回復しております。
OPEC非加盟は前月比日量25.2万バレル減少の日量1380.3万バレルと、減少に転じました。ロシアは前月比日量0.9万バレル増の日量901.0万バレル。カザフスタンは前月比日量29.2万バレル減となっております。
石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟の産油国で構成する「OPECプラス」全体では前月比日量21.4万バレル増加の日量4033.8万バレルと、3ヶ月ぶりに増加に転じております。
OPEC加盟国の原油生産量
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2024年世界石油需要は前年比日量182万バレル増の日量1億0403万バレルとし、前月見通しから日量11万バレル下方修正。
2025年も前年比日量154万バレル増の日量1億0557万バレルと、前月見通しから日量10万バレル下方修正。共に4ヶ月連続で下方修正しております。
中国の需要については、2024年は前年比日量45万バレル増と、前月見通しから日量13万バレル引き下げ、4ヶ月連続で下方修正。2025年は前年比日量31万バレル増と、前月見通しから日量11万バレル引き下げております。
なお、OPECは中国について、生産活動が弱い中で建設業が減速しているほか、液化天然ガス(LNG)を燃料とするトラックの導入が、軽油の圧迫要因となっていると指摘しました。「OPECプラス」は12月1日に閣僚級会合を開催し、今後の原油の生産政策などについて協議する予定。
OPECの世界原油需要見通し
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