11月5日の米大統領選と同時に実施された連邦議会選で上院に続き、下院でも共和党が多数派となるのが確実になりました。大統領職と上下両院の多数派を共和が占める「トリプル・レッド」となり、トランプ次期大統領が掲げる政策を進めやすくなるとみられております。

共和党は上院選で4年ぶりに多数派を奪還、下院でも少なくとも過半数の218議席を獲得する見通し。下院は未だ9議席の結果が確定しておりません(日本時間11月13日時点)。

◆トランプ氏、激戦7州全勝

米大統領選は11月9日に、開票作業が続いていた西部アリゾナ州で共和党のトランプ前大統領が勝利を確実にし、各州の結果が出揃いました。トランプ氏は激戦7州を制覇。米メディアによると推定開票率93%現在、トランプ氏の得票総数は約7460万。2016年、2020年を上回る自己最多を更新し、快勝しております。

獲得選挙人数はトランプ氏が312人、民主党のハリス副大統領が226人。ハリス氏の得票総数は約7090万と、2020年にバイデン氏が獲得した約8100万から大幅に減少。

◆トランプ氏、バイデン氏と会談

トランプ次期米大統領は11月13日に、ホワイトハウスでバイデン大統領と会談しました。2021年の退任以来、トランプ氏がホワイトハウスに戻るのは初めて。4度の刑事訴追や2度の暗殺未遂を乗り越え、劇的な凱旋を果たしております。

会談は大統領執務室で約2時間行われた模様。バイデン氏は「ウェルカム・バック(お帰りなさい)」と祝意を表明。「円滑な政権移行が楽しみだ」と述べております。それに対し、トランプ氏は「最大限スムーズに進むだろう。感謝する」と丁寧に応じた模様。互いを「ドナルド」、「ジョー」とファーストネームで呼び合い、和やかな雰囲気だったと報じられております。

ジャンピエール大統領報道官によると、両氏は国家安全保障を含む内外の重要事項を協議。バイデン氏は2025会計年度予算の成立など、議会の残り会期における優先課題を提起した様です。

 

 

 

 

 

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