ダウ工業株30種平均
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昨晩のダウ工業株30種平均は前営業日比461.88ドル高の4万3870.35ドルで終了。
「トランプトレード」が続く中、11月11日に史上初めて44000ドルを突破。44486.70ドルまで上昇する場面も見られております。ただ、米大統領選の翌日の6日から11日まで2000ドル強上昇していたことから上昇一服となり、14日から19日まで4営業日続落。ウクライナ情勢が再度緊迫化していることを受けて、投資家のリスクオフ姿勢が強まる中、19日に一時42938.87ドルまで下げております。なお、半導体大手エヌビディアが発表した2024年8-10月期決算は四半期ベースで過去最高。堅調な業績見通しも示したものの、一部投資家の高い期待に届かず、「エヌビディア祭り」とはならなかった模様。
トランプ次期大統領が掲げる政策は、大規模な減税や規制緩和といった米景気の押し上げ効果をもたらすものばかりではなく、不法移民の強制送還や関税引き上げといった強硬策も目立ち、「トランプトレード」に一服感が出始めております。目先は「トランプ2.0」の政策を見越した選別物色が強まりそうです。
また、米長期金利が下げ渋りの動きを見せる中、株式の相対的な割高感が意識され、高PER(株価収益率)のハイテク株の上値が重くなっております。「FedWatch(フェドウォッチ)」(11月21日時点)によると、12月のFOMCでFRBが0.25%の利下げを行うとの見方は59.4%。据え置くとの見方は40.6%と、パウエルFRB議長の発言を受けて、市場で利下げ停止観測が拡がり始めております。そのため、来週公表されるFOMC議事要旨(11月6、7日開催分)が注目されそうです。
来週は感謝祭を控えてボラティリティの大きい動きになることも想定されますが、年末に向けて「年末ラリー」が期待される時期でもあることから、引き続き押し目は買い拾われそうです。
11月4日の安値41647.30ドルから11月11日の高値44486.70ドルの上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の半値押し水準43067.00ドルを維持出来るかが、引き続き注目されます。割り込む様ですと61.8%押し水準42731.95ドルや50日平均線辺りまで下げて来ることも想定されます。
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