NY白金(日足)
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先週のNY白金(中心限月)は、週比20.3ドル安の933.8ドルで終了。2週連続で下落しております。
独自材料に乏しい中、相関性の強い金相場の動きに揺さぶられる展開が継続。金相場の大幅安を受けて、11月25日に急落。トランプ次期米大統領がSNSに、中国やカナダ、メキシコに対して関税を強化すると投稿したことに嫌気された様で、11月26日に928.3ドルまで下げる場面も見られております
ただ、金相場の大幅高を受けて、11月29日に急伸。12月3日に964.8ドルまで上昇する場面も見られるも、金相場の上値が重くなるにつれて勢いを無くす中、100日・200日線まで届かず。改めて上値の重さが意識され始める中、戻り売りの展開となった様です。11月米雇用統計を受けて、金は反発に転じたものの、白金はドル高が嫌気された模様。6日に932.2ドルまで下げる場面も見られております。
白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」は11月に公表した最新の需給レポートで、2025年世界白金需給は3年連続で供給不足になるとの見方を示しました。中国の景気減速に伴う需要減退懸念は根強いものの、供給懸念が引き続き価格を下支えするとの見方は多い模様。
目先は、中国では近く開催される見込みの中国共産党中央政治局会議や、12月11、12日の両日に開催予定の中央経済工作会議で、追加の景気支援策が打ち出されるか注目されます。
なお、ANZのアナリストは、「自動車触媒としての需要ではパラジウムから白金へのシフトがパラジウムへの大きな逆風となっており、2026年にかけてその傾向は続く可能性が高い」との見方を示しております。テクニカル的にもチャートの形はWボトム型が意識され始めているだけに、引き続き900ドル台前半では安値拾いの買いが入りそうです。
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