米雇用統計

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米労働省が12月6日に発表した11月米雇用統計(季節調整済み)によると、景気動向を敏感に反映する非農業部門就業者数は前月比22.7万人増と、前月(改定値、3.6万人増)から急回復。市場予想(20.0万人増)も上回りました。雇用の勢いが強まった様に見えるものの、大型ハリケーンの被害や大規模なストライキといった要因で一時的に働けなかった労働者が帰ってきた影響が大きいと見られております。

なお、10月分は1.2万人増から3.6万人増、9月分は22.3万人増から25.5万人増に修正されたため、FRBが重視する3ヶ月平均は17.3万人増と、コロナ禍前の2015~2019年の平均(19万人)を下回っております。一方、失業率は4.2%と、前月から0.1ポイント悪化しました(市場予想は4.2%)。

 

米賃金とインフレ率

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インフレに影響する平均時給は前年同月4.0%上昇。伸びは前月(4.0%上昇)と変わらず。前月比では0.4%上昇と、同じく伸びは前月(0.3%上昇)と変わらずでした。

◆10月米求人数

米労働省が12月4日に発表した10月米雇用動態調査(JOLTS)によると、非農業部門求人件数(季節調整済み、速報値)は前月比37.2万件増加の774.4万件と、増加に転じました。市場予想(750.0万件)も上回っております。

レイオフ(一時解雇)などを含む解雇件数は同16.9万件減少の163.3万件、採用件数は同26.9万件減少の531.3万件。労働省が11月1日発表した10月米雇用統計を基に計算すると、10月は失業者1人に対し約1.1件の求人があった計算となります。

 

米求人件数

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