ECBの政策金利
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欧州中央銀行(ECB)は12月12日に定例理事会を開催し、政策金利を0.25%引き下げることを決定しました。利下げは3会合連続。インフレの鈍化基調が続く中、景気を下支えするとしております。
声明公表後の記者会見で、ラガルド総裁は「経済成長に対するリスクは依然として下振れ方向だ。特に地政学的緊張や貿易摩擦が域内の成長を抑える可能性がある」と述べております。
欧州では景気減速への懸念が強まっており、ドイツでは自動車産業を中心に経済活動が停滞。フランスでもバルニエ内閣が総辞職するなど、政治的混乱が経済に与える影響に懸念が拡大。トランプ次期米大統領が掲げる高関税の導入も不安材料となっている様です。
なお、ECBは最新の経済見通しを公表。ユーロ圏のインフレ率は2024年に平均2.4%、2025年に2.1%、2026年に1.9%に鈍化する見通し。GDP(域内総生産)成長率は、2024年は0.7%、2025年は1.1%、2026年は1.4%と予測。9月時点の見通しから下方修正しております。
◆スイス中銀、0.50%利下げ
スイス国立銀行(中央銀行)は12月12日に、政策金利を0.50%引き下げて、0.50%にすることを決定しました。利下げは4会合連続。前回までの3会合の利下げ幅は通常の0.25%でした。
中銀は声明で、「基調的なインフレ圧力が10-12月期に再び低下したことを受けて、金融政策を緩和した」としております。また、シュレーゲル総裁は記者会見で、「金利の調整にはまだ余地がある」と述べ、追加利下げの可能性を示唆しました。
スイスの政策金利
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