ダウ工業株30種平均

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昨晩のダウ工業株30種平均は、前営業日比234.44ドル安の4万3914.12ドルで終了。

12月4日に45073.63ドルまで上昇するなど、史上初めて45000ドル台に乗せたものの、その後は12月5日から12日まで6営業日続落中。米議会の超党派議員グループが、医療保険会社の薬局売却を求める法案を提出したとの報道を受けて、ヘルスケア関連株に売りが拡がる中、堅調だったハイテク株の一角にも売りが出た様で、12日に一時43903.27ドルまで下げるなど、44000ドルを割り込んでおります。

来週は、12月17、18日の両日にFOMC(米連邦公開市場委員会)を控える中、週前半は様子見ムードが強まりそうです。「FedWatch(フェドウォッチ)」(12月12日時点)によると、12月のFOMCでFRBが0.25%の利下げを行うとの見方は96.4%。据え置くとの見方は3.6%と、市場では追加利下げ実施をほぼ確実視しております。

そのため、焦点は来年の利下げ幅になってきそうです。「FedWatch」によると、来年12月時点のFF金利見通しは3.75-4.00%が32.2%で最多。12月に0.25%の利下げを行うと仮定すれば、来年は通常の0.25%刻みで3回利下げを行うことが想定されております。

9月に公表されたドットチャートでは年4回の利下げが想定されておりましたが、トランプ次期米政権による高関税などの政策により、インフレ再燃を警戒する声も聞こえる中、既に複数のFRB高官が利下げペースの減速を示唆する発言を行っており、利下げ回数が市場の想定以上に引き下げられるか注目されます。

年末に向けて株価が上昇する「サンタクロース・ラリー」への期待はあるものの、MACDがデッド・クロスとなっただけに、11月4日の安値41647.30ドルから12月4日の高値45073.63ドルの上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の38.2%押し水準43764.77ドルを維持出来ない様だと、半値押し水準43360.47ドルや50日平均線辺りまで下げることも想定されます。

 

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