米10年債と2年債の利回り差
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3月29日の米債券市場で、2年物国債利回りが上昇し、一時的に10年物国債利回りを上回る「長短金利の逆転(逆イールド)」が起きました。逆イールドは米中貿易摩擦が激化した2019年9月以来、2年半ぶり。2年債利回りは、米金融政策の影響が大きいのに対して、10年債は市場関係者の景気見通しが反映されます。
2年債と10年債の利回り逆転は景気後退の1~2年前に発生することが多く、市場参加者の関心が高い指標の一つです。2000年代のIT(情報技術)バブル崩壊やリーマン危機の前にも出現しました。
直近では米中貿易摩擦が激化した2019年に一時発生し、その後の新型コロナウイルスの感染拡大で米経済は大幅なマイナス成長に陥っております。
とは言え、FRBは景気後退の予兆として10年物と3カ月物の利回り差に注目している様です。同利回り差は3月29日時点で1.88%と昨年末(1.45%)から拡大しており、FRB高官の米景気への強気見通しを支えているとの見方が出ております。
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