米雇用統計
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米労働省が1月10日に発表した昨年12月米雇用統計(季節調整済み)によると、景気動向を敏感に反映する非農業部門就業者数は前月比25.6万人増と、前月(改定値、21.2万人増)から増加。市場予想(15.4万人増)も上回りました。例年より遅いホリデーシーズンの影響で年末商戦に向けた小売業の増加が後押ししたとの見方もあるものの、堅調に推移しております。
なお、昨年11月分は22.7万人増から21.2万人増、同10月分は3.6万人増から4.3万人増に修正されたため、FRBが重視する3ヶ月平均は17.0万人増と、減少に歯止めが掛かりつつあります。失業率は4.1%と、前月から0.1ポイント改善しました(市場予想は4.2%)。
米賃金とインフレ率
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インフレに影響する平均時給は前年同月3.9%上昇。伸びは前月(4.0%上昇)からやや減速。前月比では0.3%上昇(前月は0.4%上昇)。
FedWatch(フェドウォッチ)
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この結果を受けて、FRBが利下げに慎重になるとの見方が拡大。米長期金利が、一時4.799%と1年2ヶ月ぶり高水準を付けております。
CMEが公表している米金利先物の値動きからFOMCごとの政策金利を予想する「FedWatch(フェドウォッチ)」(1月13日時点)によると、1月のFOMC(米連邦公開市場委員会)でFRBが金利を据え置くとの見方は97.3%となっており、市場では金利据え置きがコンセンサスとなっております。今後の会合の予測を見ても、3月は79.8%、5月は66.9%、6月は47.2%となっており、市場では6月まで利下げを行わないとの見方が拡がっている様です。
◆昨年11月米求人数
米労働省が1月7日に発表した昨年11月米雇用動態調査(JOLTS)によると、非農業部門求人件数(季節調整済み、速報値)は前月比25.9万件増加の809.8万件と、2ヶ月連続で増加。市場予想(770.0万件)を上回りました。レイオフ(一時解雇)などを含む解雇件数は同1.7万件増加の176.5万件、採用件数は同12.5万件減少の526.9万件。
労働省が12月6日発表した昨年11月米雇用統計を基に計算すると、昨年11月は失業者1人に対し約1.14件の求人があった計算となります。
米求人件数
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