NY白金(日足)

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先週のNY白金(中心限月)は、前週比71.6ドル高の1043.7ドルで終了。2週連続で上昇しております。

100日平均線や200日平均線でレジスタンスを受けて上値が重い一方、50日平均線がサポート・ラインとして意識される中、狭いレンジで揉み合っていたものの、相関性の高い金相場の急騰を受けて、1月30日に大幅高となるなど1月29日から1月31日まで3営業時続伸。1月29日に200日平均線を突破したことで騰勢が強まる中、翌30日に昨年11月5日以来の1000ドル台を回復。1月31日に1045.6ドルまで上昇する場面も見られております。

トランプ米大統領が1月27日に、アルミニウムや銅も関税の対象とする方針も示したことから、貴金属も関税の対象になるとの思惑買いも拡がっている様です。NYMEXの白金価格(中心限月)を白金スポット価格で引いた値であるスワップ(EFP)レートが再度拡大し始めるなど、現物価格と先物価格との乖離が拡大しております。CMEのデータによるとNYMEXの白金認証在庫は1月30日時点で12.94トンと、2022年4月29日(13.11トン)以来の水準を回復。昨年末比では4.54トン増加しております。

トランプ米大統領は2月1日に、カナダとメキシコからの輸入品に25%の追加関税を課す大統領令に署名。中国にも10%を掛けるとしております。追加関税は2月4日以降の輸入分から適用され、相手国が報復措置を取った場合、さらなる税率の引き上げや対象品目の拡大に踏み切るとしております

それに対し、カナダとメキシコは米国に報復措置を講じと発表。中国も世界貿易機関(WTO)に提訴することを明らかにするなど、世界経済に与える影響への懸念が改めて強まっており、投資家のリスク回避姿勢が強まる様だと、白金も売られる可能性がありそうです。

とは言え、MACDが上昇基調を強めているだけに、1000ドル台を維持出来る様だと、昨年10月30日の高値1064.6ドル超えを試す動きが続く可能性がありそうです。

 

 

 

 

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