スイスの金輸出量

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スイス連邦統計局によると、1月スイス金輸出量(速報値)は前年同月比8.9%増加の225.43トンと、3ヶ月連続でプラス。前月(123.42トン)を上回り、2016年12月(288.61トン)以来の高水準となっております。

1月のドル建て金平均価格は2743.8ドル。史上初めて2800ドルを突破し、2862.9ドルまで上昇する場面も見られるなど高騰が続く中、軒並み金需要は減少した模様。輸出量が高水準を維持したのは、米国への輸出が急増した李京と言えそうです。

国別では、中国への輸出は前年同月比99.7%減の0.20トンにとどまっております。香港は同96.2%減の1.70トン。インドは同88.3%減の1.65トンと、3ヶ月ぶりにマイナスに転じ、2020年6月(0.90トン)以来の低水準に留まっております。また、トルコは同9.4%減の5.85トンと、3ヶ月ぶりにマイナスに転じ、昨年10月(4.18トン)3ヶ月ぶり低水準でした。

タイは同95.4%減の0.51トンと、昨年5月(0.41トン)以来の低水準、シンガポールは同96.2%減の0.38トンと、昨年7月(0.28トン)以来の低水準、サウジアラビアは同82.1%減の1.61トンと、2023年1月(1.50トン)以来の低水準に留まるなど、軒並み減少となっております。日本への輸出は0.1トンでした(前年同月は無し)。

なお、既報通り米国への金輸出量は192.93トンと、前月(64.25トン)から急増。少なくとも統計が遡れる2012年以降で最高となっております。第2次トランプ米政権が、すべての国からの輸入品に一律で関税を課すとの見方が拡がる中、COMEXの金認証在庫が急増していることが市場で話題になっておりますが、スイスからも金の輸出が急増している模様。

 

 

国別 スイスの金輸出量

2024年1月 2025年1月
中国 77.81㌧ 0.20㌧
香港 44.57㌧ 1.70㌧
インド 14.00㌧ 1.65㌧
トルコ 6.46㌧ 5.85㌧
タイ 11.19㌧ 0.51㌧
シンガポール 9.93㌧ 0.38㌧
サウジアラビア 8.97㌧ 1.61㌧
日本 0.00㌧ 0.10㌧
合計 206.97㌧ 225.43㌧

※豊トラスティ証券作成

 

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