日経平均株価

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日経平均株価は前営業日比141.10円高の3万7028.27円で終了となり、反発。

先週末の米国市場で主要3指数が揃って反発したことが好感されて、買いが先行。先週末は、約半年ぶりに37000円割れとなったことから、安値拾いの買いも入った様です。

ただ、高値は37113.48円に留まり、先週末の高値37221.65円には届かず。テクニカル的に、MACDが下げ基調であることに加えて、日銀による早期利上げ観測が強まる中、長期金利が一時1.575%まで上昇し、2008年10月以来約16年5ヶ月ぶり高水準となる中、相対的な株式の割高感も意識された様です。

3月6、7日の間に空けたギャップ(窓)を埋めることが出来るか注目されそうですが、引き続き反発場面では戻り売り圧力が強そうに見えるだけに、目先は37000円付近で値固め出来るかが焦点となりそうです。

◆1月景気動向指数、2ヶ月連続で改善

内閣府が発表した1月景気動向指数(2020年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月比0.1ポイント上昇の116.2と、2ヶ月連続で改善しました。自動車や自動車部品の出荷などが好調だった模様。基調判断は「下げ止まりを示している」で据え置いております。数ヶ月先の景気を示す先行指数は同0.1ポイント上昇の108.0と、同じく2ヶ月連続で上昇。

◆1月実質賃金、3ヶ月ぶりにマイナス

厚生労働省が発表した1月毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によると、現金給与総額(名目賃金)から物価上昇分を差し引いた実質賃金は、前年同月比1.8減でした。コメの価格高騰を背景に、物価上昇率が急上昇したことなどから3ヶ月ぶりにマイナスとなっております。

◆1月経常黒字、2年ぶりに赤字に

財務省が発表した1月国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引、投資収益の状況を示す経常収支は2576億円の赤字でした。赤字に転じるのは2年ぶり。1月下旬からの中国の春節(旧正月)による影響で輸入額の伸びが輸出額の増加を上回り、貿易赤字が拡大した模様。

輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は2兆9379億円の赤字(前年同月は1兆5232億円の赤字)。配当金や利子の収支を示す第1次所得収支は前年同月比20.5%増の3兆6015億円の黒字。自動車産業で海外子会社からの配当金があり、1月としては過去最大の黒字となっております。

輸送や旅行などのサービス収支は4766億円の赤字(同6844億円の赤字)。訪日客数の増加で、旅行収支は7083億円の黒字(同3948億円の黒字)と、単月ベースで過去最大となっております。

 

 

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