NY白金(日足)

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先週のNY白金(中心限月)は、前週比46.7ドル高の1013.2ドルで終了。続伸しております。

2月28日に936.7ドルまで下げる場面もみられたものの、翌3月3日に急反発。その後は、200日平均線でレジスタンスを受けて上値が重い一方で、安値は買い拾われる中でじり高の展開に。相関性の強い金相場の上昇が続く中、3月10日から14日まで5営業日続伸となり、50日・100日・200日平均線が集中する抵抗帯を突破。13日に2月18日以来の1000ドル台を回復。翌14日に1022.6ドルまで上昇する場面も見られております。

トランプ米政権の関税政策を巡る先行き不透明感から、投資家のリスクオフ姿勢が強まっていることに加えて、4月には自動車関税も導入される予定となっていることから、需要鈍化懸念が出始めている様です。ベルギー金属大手ユミコアは3月14日付レポートで、「自動車部品に関税が導入されれば価格が上昇し、白金やパラジウムの需要減退につながる可能性がある」との見方を示しております。また、独自材料に乏しく、金相場の動きに左右され易くなっておりますが、引き続き1000ドル台を維持出来るか注目されます。

とは言え、テクニカル的にはMACDがゴールデン・クロスとなっただけに、2月13日の高値1063.8ドルから2月28日の安値936.7ドルの下げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の61.8%戻し水準1015.2ドルを上抜く様ですと、心理的節目の1050ドルを意識した動きになることも想定されます。

なお、米環境保護局(EPA)は3月12日に、バイデン前政権が打ち出した自動車の排出ガス規制を撤廃すると発表しました。前政権は温暖化ガスの排出削減を目指し、2032年までに自動車による二酸化炭素(CO2)の排出量を半減する最終目標を掲げておりました。

 

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