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先週のNY白金(中心限月)は、前週比4.5ドル高の996.1ドルで終了。反発に転じております。
100日平均線及び200日平均線でレジスタンスを受ける中、上値の重い展開が継続。3月27日に974.6ドルまで下げる場面も見られております。ただ、相関性の強い金相場が急伸したことを受けて、流れが一転。急反発となり、翌28日に一時994.3ドルまで上昇。
ただ、トランプ米大統領は4月3日から全ての輸入車に対して25%の関税を課すと発表。例外は認めないとしており、今後自動車触媒向け需要が鈍化するとの懸念が出始めております。中国に加えて、欧州連合(EU)やカナダなども米国に対して報復関税を示唆する中、貿易戦争による世界景気の減速懸念が拡大。投資家のリスクオフ姿勢が強まる中、3月19日以来の1000ドル台を回復することは出来ず。テクニカル的にも50日平均線でレジスタンスを受ける中、戻り売りの展開となり、969.7ドルまで下げる場面も見られております。
100日平均線及び200日平均線を維持出来ない様ですと、再度950ドル割れを試す可能性がありそうです。ただ、金相場から見た相対的な白金の割安感が意識され易くなっていることに加えて、白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」が今月発表した需給レポートで、2025年の世界白金需給は26.4トンの供給不足とし、3年連続で供給不足になるとの見方を示していることや、900ドル台半ばでは南アフリカの生産コストが意識され易い中、安値は買い拾われそうなだけに、引き続き950-1000ドルのレンジで推移するでしょうか。
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