世界の白金、自動車触媒需要

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白金製錬業の英ジョンソン・マッセイ(JM)社は最新の需給レポートで、2022年の世界白金自動車触媒需要は前年比19.8%増の87.7トンとし、2017年(95.2トン)以来5年ぶり高水準になる見込み。中国で排ガス規制が強化されていることに加えて、パラジウム価格の高騰が続く中、通常は触媒としてパラジウムが使用されるガソリン車向け需要も増えるとしております。

地域別に見てみると、世界シェア(2022年)の29%占める欧州は同14.7%増の25.5トンと予測。2000年(21.2トン)以来20年ぶり低水準となった前年(22.2トン)から回復するも、厳格な排ガス規制に対応するために、自動車メーカー各社が電動化にシフトする中で、コロナ禍前の2019年(37.1トン)には届かない見通し。2000年以降では初めて世界シェアが30%を割り込む見込み。

19%を占める中国は同35.4%増の16.4トンと予測。排ガス規制が強化される中、3年連続で過去最高を更新する見込み。27%を占めるその他地域も同10.8%増の23.9トンとし、過去最高を見込んでおります。また、16%を占める北米は同37.0%増の13.8トンとし、2008年(15.7トン)以来14年ぶり高水準、9%を占める日本は同12.5%増の8.1トンとし、3年ぶり高水準になると予測しております。

 

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