米ドル・円

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米ドル・円は、3月28日に151.21円まで円安が進む場面も見られるも、200日平均線を上抜くことが出来ず。1月10日の158.88円から3月11日の146.54円の下げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の38.2%戻し水準151.25円辺りでは円を買い戻す動きが強まった様で、節目の150円を割り込んでおります。日銀の追加利上げ観測が根強い一方で、景気悪化懸念から米長期金利が低下する中、日米金利差の縮小期待が拡がっていることも、円買いを誘った模様。

4月2日にトランプ米政権による「相互関税」を発表を控える中、今週に入っても投資家のリスクオフ姿勢が継続。上値の重い展開が続いております。目先は日本時間4月3日未明に発表される「相互関税」の内容次第の動きとなりそうです。

トランプ米政権の二転三転する関税政策に対する警戒感に加えて、米国ではインフレ上昇率が高止まりしたまま景気が減速する「スタグフレーション」への懸念も強まっており、投資家のリスクオフ姿勢が一段と強まる様ですと、相対的な「安全通貨」として円を選好する動きが継続することも想定されます。テクニカル的にもMACDが鈍化し始める中、目先は3月11日の146.54円を維持出来るか注目されます。

なお、米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、大口投機家のIMM通貨(円)のネット・ロングは3月25日時点で12万5376枚。歴史的な水準の円買い水準を維持しており、追加的な円買い余地は大きくないとの見方も出ている様です。

 

IMM円のネット・ロング

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