米金融大手ゴールドマン・サックスは4月6日付レポートで、2026年のブレント原油平均価格見通しを58ドル(従来見通しは62ドル)、WTI原油平均価格見通しは55ドル(従来見通しは59ドル)に、それぞれ引き下げました。

世界貿易戦争がリセッション(景気後退)の引き金となる可能性や、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の供給が予想を上回る可能性があることを理由として挙げております。

見通しは今後、さらに引き下げられる可能性があるとし、特に2026年に関しては、景気後退の可能性や「OPECプラス」の供給増を踏まえ、予想に対するリスクは下方と捉えているとしております。ゴールドマンは3月16日、4月3日に相次いで見通しを下方修正したばかりでした。

◆サウジアラムコ、5月アジア向け原油販売価格を引き下げ

サウジアラビアは4月6日に、5月積みのアジア向け公式販売価格(OSP)を4年ぶりの安値水準に引き下げております。引き下げは2ヶ月連続。同国は市場シェア回復を意図しているとの観測が強まっております。

◆3月OPEC産油量、前月比日量11万バレル減

ロイター通信の調査によると、石油輸出国機構(OPEC)の3月産油量は日量2663万バレルと、前月比日量11万バレル減少した模様。ナイジェリアが国内製油所への供給を削減し、イランとベネズエラの供給が米国の制裁強化で減少したことが背景。ナイジェリアとイラン、ベネズエラは、ぞれぞれ日量5万バレル減少したとしております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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