OPEC加盟国の原油生産量
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石油輸出国機構(OPEC)が4月14日に発表した月報によると、3月のOPEC加盟国の産油量は前月比日量7.8万バレル減少の日量2677.6万バレルと、3ヶ月ぶりに減少に転じました。加盟12ヶ国中、増加した国は5ヶ国。減少した国は7ヶ国でした。
国別では、OPECの盟主であるサウジアラビアは前月比日量0.4万バレル増の日量896.4万バレル。UAEは前月比2.0万バレル減、イラクは前月比日量3.3バレル減、ナイジェリアは前月比日量2.5万バレル減、イランは前月比日量1.2万バレル増となっております。
OPEC加盟国の原油生産量
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2025年世界石油需要は前年比日量130万バレル増の日量1億0505万バレルとし、前月見通し(日量1億0520)から日量15万バレル下方修正。2026年も前年比日量128万バレル増の日量1億0633万バレルと、前月見通し(日量1億0663万バレル)から日量30万バレル引き下げております。
OPECは1-3月期の需要動向を踏まえたほか、米国の関税政策が石油需要に与える影響を反映したとしております。なお、2025年世界経済成長見通しは3.0%(従来見通しは3.1%)、2026年は3.1%(従来見通しは3.2%)に、それぞれ下方修正。世界的な貿易戦争を受けて「世界経済成長見通しには、不確実性がより高まっている」との見方を示しております。
中国の需要については、2025年は前年比日量27万バレル増の日量1695万バレルと、前月見通し(日量1699万バレル)から日量4万バレル下方修正。2026年は前年比日量21万バレル増の日量1716万バレルと、前月見通し(日量1725万バレル)から日量9万バレル引き下げております。
OPECは、中国政府の景気刺激策が国内消費を下支えするとし、堅調な需要を予測した一方、米中貿易摩擦の激化が景気の先行き不透明感を高め、石油需要に影響を及ぼす可能性があると指摘しております。
OPECの世界原油需要見通し
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