国別 世界の金需要(四半期別)
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産金業界団体ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が4月30日に公表した「Gold Demand Trends」によると、2025年1-3月期の世界金需要(宝飾品と投資需要の合計)は前年比11.5%減少の705.7トンでした。金価格が歴史的高値圏で推移する中、4四半期連続でマイナスとなっております。
2024年Q1と2025年Q1の世界金需要(宝飾品と投資需要の合計)を比較してみると、公表されている32ヶ国・地域内で、前年比で増加した国は18ヶ国、減少させた国は14ヶ国でした。最も増加した国はインドで、同38.0トン増加。一方で、最も減少させた国は中国で、同71.1トン減少。
国別 金需要(四半期別)
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中国の金需要(四半期別)
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中国の2025年1-3月期金需要は249.5トンと、前年同期比15.4%減少。4四半期連続でマイナスとなったものの、2024年1-3月期(294.9トン)以来1年ぶり高水準となりました。内訳は、宝飾品需要は同32.0%減の125.3トン、投資需要(コイン・バー)は同12.4%増の124.2トンと、2013年4-6月期(155.2トン)以来の高水準となっております。
インドの金需要(四半期別)
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インドの2025年1-3月期金需要は前年同期比15.1%減少の118.1トン。2四半期連続でマイナスとなり、2020年7-9月期(94.6トン)以来の低水準となっております。内訳は、宝飾品需要は同25.2%減の71.4トン。2四半期連続でマイナスとなり、2020年7-9月期(60.8トン)以来の低水準。一方、投資需要(コイン・バー)は同7.1%増の46.7トンと、7四半期連続でプラスとなっております。なお、2025年1-3月期の金輸入量(ネット)は前年同期比7.7%増の167.4トンだった。
増減の大きかった上位5ヶ国(前年同期比)
増加させた国 |
減少させた国 |
||
国 名 |
前年同期比 | 国 名 |
前年同期比 |
インド |
38.0㌧ | 中国 |
-71.1㌧ |
スイス |
4.4㌧ | トルコ |
-27.4㌧ |
ドイツ |
3.8㌧ | 米国 |
-5.6㌧ |
サウジアラビア |
3.5㌧ | 香港 |
-4.2㌧ |
韓国 |
2.4㌧ | ベトナム |
-2.7㌧ |
※WGCのデータを基に豊トラスティ証券作成
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