バークシャー・ハサウェイの株価

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米著名投資家ウォーレン・バフェット氏は5月3日に、自らが率いる投資会社バークシャー・ハサウェイの年次株主総会で、最高経営責任者(CEO)を年末に退任する意向を表明。後任はグレッグ・アベル副会長が担うべきだとの見解を示し、取締役会に提案すると述べました。バフェット氏は2月に、株主に宛てた書簡で「CEO退任はそう遠くない」と指摘し、自身の高齢を念頭に引退を示唆しておりました。

なお、バークシャー・ハザウェイは5月5日に、2026年1月1日付で最高経営責任者(CEO)を退くバフェット氏が会長職にとどまることを4日に開催した取締役会で承認したと発表しました。グレッグ・アベル副会長がCEOに就任する人事も取締役会が全会一致で決定しております。

「投資の神様」と称される同氏がバークシャーの経営権を握って60年が経過する中、同社は大きな転換点を迎えることになりそうです。バフェット氏の後任のアベル氏は事業運営の実績はあるが投資の経験が少なく、どう対応していくか市場の関心が集まる中、バフェット氏が会長に留任することで、亡くなったチャーリー・マンガー氏がバフェット氏のメンターの役割を担ってきたのと同様に、バフェット氏がアベル氏のメンターとして投資活動に助言するのではないかとの見方が出ております。

 

◆日本の商社株、長期保有へ

バフェット氏はバークシャー・ハサウェイの年次株主総会で、日本の五大商社株について長期保有すると明言しました。同社は近年、商社株に積極的に投資しております。一方、トランプ米大統領の高関税政策には批判的な考えを示しました。。

バフェット氏は五大商社を改めて評価し、「今後50年間、商社株を売却するようなことは考えもしない」と強調。アベル副会長も「(保有は)永久だ」と述べております。

また、トランプ氏を名指しこそしなかったものの、バフェット氏は高関税政策を巡り「貿易を武器化すべきではない」と苦言を呈しました。米国の政策先行き不透明感を念頭に「我々が他国通貨を多く持ちたいと思う様な出来事が起きるかもしれない」と述べ、ドル離れが進む可能性に言及しております。

 

 

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