米格付け大手ムーディーズ・レーティングスは5月16日に、米国債の長期信用格付けを最上位の「Aaa」から「Aa1」に1段階引き下げたと発表しました。政府債務が拡大し、利払い費が膨らんでいることが理由。見通しは「安定的」に変更しております。
米国債を巡っては、三大格付け大手のうちフィッチ・レーティングスは2023年8月1日、S&Pグローバル・レーティングは2011年8月5日に、それぞれ最上級から格下げしており、残るはムーディーズだけとなっておりました。
ムーディーズは、歴代の米政権と議会は巨額の財政赤字を解消するための対策を取っておらず、支出は増加し、減税により歳入は落ち込んだと指摘。減税が延長されれば、財政赤字はさらに膨れ上がると警告しております。
◆ベッセント米財務長官、「投資家は米国を信用」
ベッセント米財務長官は5月18日に、CNNテレビとのインタビューで、格付け大手ムーディーズ・レーティングスが米国債を格下げしたことに関して、米国は投資家から信用を得ていると反論。ムーディーズを「さほど信用していない」と述べました。また、高い経済成長を達成することで、債務水準を抑制する考えを明らかにしました。
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