ダウ工業株30種平均
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昨晩のダウ工業株30種平均線は、前営業日比117.03ドル高の42215.70ドルで終了。
5月20日から27日まで5営業日続落。トランプ米大統領がSNSに欧州連合(EU)からの輸入品に、6月1日から50%の関税を課すべきだと投稿したことを受けて、貿易摩擦が激化するとの懸念が再燃。また、トランプ米大統領がSNSで、アップルに対して米国内でスマートフォンを製造しなければ、「少なくとも25%の関税を払わなければならない」との考えを示したことから、アップルなどハイテク株を中心に売られる展開となり、5月23日に41354.09ドルまで下げる場面も見られております。
ただ、トランプ氏がその後EUからの輸入品に対する50%の関税発動を7月9日まで延期すると明らかにしたため、メモリアルデーに伴う連休明けとなった27日は急反発となり、42000ドル台を回復しております。翌28日は反落となったものの、米半導体大手エヌビディアの決算が市場予想を上回る良好な内容だったことや、国際貿易裁判所が、法に反しているとして相互関税などトランプ関税の一部に差し止めを命じたことを受けて、29日は反発に転じました。
ただ、米国際貿易裁判所の関税差し止め命令に対して、トランプ米政権は即日控訴。その後、米連邦巡回控訴裁判所(高裁)が米国際貿易裁判所の差し止め命令を一時停止する判断を下したため、関税政策への先行き不透明感がかえって強まったとの見方が拡がるなど、トランプ米政権の政策を巡って二転三転する状況が続き、積極的に上値を追いづらい地合いとなっております。
一方で、歴史的な高水準に膨らんでいる自社株買いが価格を下支えるとの見方が強い中、引き続き50日平均線と200日平均線のレンジで推移しそうです。
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