OPEC加盟国の原油生産量

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石油輸出国機構(OPEC)が6月16日に発表した月報によると、5月のOPEC加盟国の産油量は前月比日量18.4万バレル増加の日量2702.2万バレルと、2ヶ月連続で増加となりました。加盟12ヶ国中、増加した国は8ヶ国。減少した国は4ヶ国でした。

国別では、OPECの盟主であるサウジアラビアは前月比日量17.7万バレル増の日量918.3万バレルと、2023年6月(日量998.8万バレル)以来の水準を回復しております。

UAEは前月比日量2.7万バレル増、リビアは前月比日量3.7万バレル増、ナイジェリアは前月比日量2.2万バレル増となった一方、イラクは前月比日量4.9バレル減、イランは前月比日量2.5万バレル減となりました。

なお、OPECによると、5月のカザフスタン産油量は日量180.3万バレルと、前月比日量2.1万バレル減少したものの、「OPECプラス」で設定しているカザフスタンの生産枠(日量147.3万バレル)を引き続き大幅に上回っております。

 

OPEC加盟国の原油生産量

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2025年世界石油需要は前年比日量129万バレル増の日量1億0513万バレルとし、前月見通し(日量1億0500万バレル)から日量13万バレル上方修正。2026年は前年比日量129万バレル増の日量1億0642万バレルと、前月見通し(日量1億0628万バレル)から日量14万バレル引き上げております。

中国の需要については、2025年は前年比日量22万バレル増の日量1687万バレルと、前月見通し(日量1690万バレル)から日量3万バレル下方修正。2026年は前年比日量22万バレル増の日量1709万バレルと、前月見通し(日量1712万バレル)から日量3万バレル引き下げております。

OPECは「2025年上半期の世界経済の状況は、これまでのところ予想を上回っている」と説明。「この状態は2025年下半期も続くとみているが、四半期ベースでの世界経済成長のトレンドは、若干緩やかになる」との見方を示しております。「OPECプラス」以外の産油国からの原油供給については、2026年は前年比日量約73万バレル増加すると予測。前月見通しから日量7万バレル引き下げております。なお、イスラエルとイランの対立激化の影響については言及せず。

 

OPECの世界原油需要見通し

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