米ドル・円

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米ドル・円は、5月米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比13.9万人増と、市場予想(12.5万人増)を上回ったことを受けて、米労働市場の鈍化に対する懸念が後退する中、円売りドル買いの動きが加速。米中貿易協議の進展期待が拡がったこともあり、今週は145円超えを試す動きが続いております。

ただ、5月米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回り、インフレの鈍化が示される中、米長期金利が低下。日米金利差の観点から円が買い戻され始める中、143円台半ばまで円高が進む場面も見られております。

来週は「中銀ウィーク」となるだけに、引き続き狭いレンジの動きが続きそうです。なお、6月17、18日の両日にFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催されます。声明公表後の記者会見でパウエル議長がどこまで利下げに言及するか注目されそうです。今会合では「ドットチャート」が公表されるため、3月時点(通常の0.25%幅で年2回の利下げ)から変更があるかも焦点となりそうです。

また、6月16、17日の両日には日銀金融政策会合も開催されます。昨年7月に決めた2026年1-3月までの国債買い入れ減額計画の中間評価と、2026年4月以降の買い入れ方針を議論する模様。日銀がどのように方針を修正するか注目されます。

なお、米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、大口投機家のIMM通貨(円)のネット・ロングは6月3日時点で前週比1万2863枚減少の15万1149枚と、5週連続で減少。ただ、18週連続でネット・ロングとなっております。

 

IMM円のネット・ロング

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