世界の金ETFの金保有残高(月別)

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産金業界団体ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が7月8日に公表した「Gold-Backed ETF FLOWS」によると、6月末の世界の金ETF(上場投資信託)関連(201銘柄)の金保有残高は前月末比74.56トン増加の3615.89トンと、増加に転じました。月末の残高としては、2022年8月(3662.16トン)以来の高水準となっております。ウクライナや中東を巡る「地政学リスク」の再燃や、トランプ米政権の朝令暮改が続く関税政策で米ドルの信認が低下する中、「安全資産」として金が選好されたようです。

 

世界の金ETFの金保有残高(月別、前月比)

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地域別で見てみると、全地域が増加。最も増加した地域は北米で、同44.32トン増加。増加に転じ、月末の残高としては、2022年7月(1877.71トン)以来の高水準となっております。欧州は同23.13トン増と、2ヶ月連続で増加。月末の残高としては、2024年1月(1367.99トン)以来の高水準。また、アジアは同5.34トン増加。増加に転じ、過去最高を更新。その他地域も同1.76トン増となり、過去最高を更新しております。

銘柄別で見てみると、調査対象の201銘柄のうち、2025年6月は123銘柄が前月末から増加し、37銘柄が減少。41銘柄は変わらずでした。最も増加したのは「SPDR Gold Shares(米国)」で前月末比22.32トン増加。一方で、最も減少したのは「Amundi Physical Gold ETC(フランス)」で同4.61トン減少。

 

世界の金ETF 地域別金保有量(月別)

2025年5月末

2025年6月末

前月末比

北米

1812.93㌧ 1857.25㌧

 44.32㌧増

欧州

1343.34㌧ 1366.47㌧

23.13㌧増

アジア

315.31㌧ 320.66㌧

5.34㌧増

その他地域

69.74㌧ 71.51㌧

1.76㌧増

世界合計

3541.33㌧ 3615.89㌧

74.56㌧増

※WGCの資料を基に豊トラスティ証券作成

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