ダウ工業株30種平均

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昨晩のダウ工業株30種平均線は、前営業日比192.34ドル高の44650.64ドルで終了。

6月米雇用統計を受けて、米景気に対する懸念が後退する中、7月3日に44885.83ドルまで上昇する場面も見られております。ただ、独立記念日に伴う連休明けとなった7日は反落。トランプ米大統領が日本などに新たな関税率を通知したことで、景気の先行き不安が再燃して大幅安となる中、一時44160.32ドルまで下げております。翌8日も続落となるも、節目の44000ドルを維持したことに加えて、「TACO(トランプ氏はいつも尻込みする)トレード」が継続する中、安値は買い拾われたようです。

その後、米半導体大手エヌビディアの時価総額が一時4兆ドルを上回るなど、人工知能(AI)の普及に伴い、半導体需要が拡大するとの期待からハイテク株を中心に買いが拡がり、9、10日は続伸。10日に44775.47ドルまで上昇する場面も見られております。

このまま3日の高値44885.83ドルを上抜くようですと、終値では昨年12月4日以来となる45000ドル台を意識した動きになる可能性がありそうです。一方で、テクニカル的にMACDの上昇が鈍化し始める中、44000ドルを割り込むようですと、6月23日の安値41981.14ドルから7月3日の高値44885.83ドルの上げ幅をフィボナッチリトレースメントで見た場合の半値押し水準43433.49ドル辺りまで下げて来ることも想定されます。

朝令暮改のトランプ米政権の関税政策に伴う景気の先行き不透明感が燻っているものの、ハイテク株主導で底堅い展開が続いております。目先は自動車など関税の影響を受けやすい業種の業績悪化が予想される中、7月半ばから本格化していく米主要企業の2024年7-9月期の決算発表が注目されます。

 

 

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