NY白金

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先週のNY白金(中心限月)は、前週比33.8ドル安の1422.8ドルで終了。2週連続で下落しております。

1ヶ月物のリースレートが高止まりし、需給のひっ迫感が強まる中、7月21日に一時1511.4ドルまで上昇するなど1500ドル超えを試す動きが続いたものの、終値で1500ドル台に乗せることは出来ず。高値警戒感が拡がる中、その後22日から25日まで4営業日続落となり、25日に1412.0ドルまで下げる場面もみられております。

世界の白金ETFの白金保有残高は、引き続き減少傾向にあり、実需は価格高騰で買い控えの動きが強まっているものの、NYMEXの白金認証在庫が再び増加傾向にある中、前述のように1ヶ月物のリースレートが高止まりしており、需給のひっ迫感が強まっている模様。

英金融大手HSBCが、ファンダメンタルズが力強いことを理由に白金とパラジウムの価格見通しを上方修正するなど、市場では先高感は依然強いようですが、7月29、30日の両日にFOMC(米連邦公開市場委員会)を控える中、週前半は様子見ムードが強まりそうです。

テクニカル的にもMACDがデッド・クロスとなる中、心理的節目の1400ドルを維持出来るかが焦点となりそうですが、割り込むようですと、短期的に6月2日の安値1041.9ドルから7月21日の高値1511.4ドルの上げ幅をフィボナッチリトレースメントで見た場合の38.2%押し水準1332.1ドル辺りまで下げて来ることも想定されます。

中国の需要増加期待が根強い中、安値は買い拾われそうです。既報通り、6月中国白金輸入量は前年同月比174.4%増加の11.80トン。前月(12.57トン)は下回ったものの、3ヶ月連続で10トンを上回っております。

なお、白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」のレイモンド最高経営責任者(CEO)は、「上海プラチナ・ウィーク」で、近年は世界の白金投資に対する需要が押し上げられ、特に中国で大きく伸びたとの見解を示しております。

 

 

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