ダウ工業株30種平均
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昨晩のダウ工業株30種平均は、前営業日比173.96ドル安の45947.32ドルで終了。
9月17日から22日まで4営業日続伸。FOMC(米連邦公開市場委員会)で、FRBが昨年12月以来9ヶ月ぶりに利下げを再開することを決定したことを受けて、連日で最高値を更新する中、23日に46714.27ドルまで上昇する場面もみられております。
ただ、その後は23日から25日まで3営業日続落中。FOMCの「ブラックアウト」期間が明けて、FRB高官の発言が相次ぐ中、FRB内で利下げの幅を巡り意見が割れていることが改めて示されたことに加えて、景気の底堅さを示す米経済指標の発表も相次いでいることから、FRBが積極的な「利下げサイクル」に着手するとの期待がやや後退し始める中、調整地合いが強まっているようです。
また、パウエルFRB議長が23日の講演で、「多くの指標でみて、株式相場はかなり割高である」と発言したことが、心理的な重荷となっている模様。8月1日を起点としたアップ・トレンドを維持出来ずに、25日に一時45785.17ドルまで下げるなど、7営業日ぶりに46000ドルを割り込んでおります。
目先は、9月26日に発表される8月米個人消費支出(PCE)物価指数の結果次第となりそうです。FRBの追加利下げ観測が後退するようですと、一段と調整地合いが強まる可能性がありそうです。また、米国ではつなぎ予算の審議が難航しており、政府機関の一部閉鎖となるようだと、投資家のリスクオフ姿勢が強まることも想定されます。
テクニカル的にもMACDがデッド・クロスとなる中、このまま46000ドル台に戻せない様ですと、短期的に8月1日の安値43340.68ドルから9月23日の高値46714.27ドルの上げ幅をフィボナッチ・リトレースメントで見た場合の38.2%押し水準45425.56ドル、次いで半値押し水準45027.48ドルや50日平均線辺りまで下げて来ることも想定されます。ただ、FRBによる利下げが米経済を支えるとの見方が拡がる中、安値は買い拾われそうです。
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