NY白金

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先週のNY白金(中心限月)は、前週比165.5ドル高の1582.0ドルで終了。8週連続で上昇しております。

9月18日から23日まで4営業日続伸。50日平均線をサポートに1400ドル台を維持する中、9月23日に急伸。相関性の強い金相場の上昇が続く中、相対的な割安感が意識されて、白金も買い進められたようで、2014年7月17日以来の1500ドル台を回復しました。大台に乗せた達成感から、24日は反落となったものの、翌25日は反発。26日も続伸となり、一時1592.9ドルまで上昇するなど、年初来高値を連日で更新しております。

金相場の上昇が続く中、このまま2013年3月以来の1600ドル台に乗せることが出来るか注目されますが、市場ではFRBの利下げ期待は依然強いようですが、FOMC(米連邦公開市場委員会)の「ブラックアウト」期間が明けて、先週はFRB高官の発言が相次いだものの、FRB内で利下げの幅を巡り意見が割れていることが改めて示されました。景気の底堅さを示す米経済指標の発表も続き、FRBが積極的な「利下げサイクル」に着手するとの期待がやや後退しております。

また、米国では現行予算の失効期限が月末に迫る中、つなぎ予算審議が難航。政府機関の一部閉鎖懸念が強まっております。閉鎖となると、通常では職員は自宅待機となりますが、トランプ米大統領は職員を解雇すると宣言しており、米経済の混乱につながるとの懸念が出ております。また、米経済指標の発表に遅延が生じ、金融政策の見通しが一段と不透明となるようだと、投資家のリスクオフ姿勢が強まりそうです。ここまで急ピッチな上昇を見せてきただけに、調整地合いを強めることも想定されます。

とは言え、白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」が今月公表した最新の需給レポートを受けて、改めて需給のひっ迫感が意識され始めている中、世界の白金ETFの白金保有残高減少に歯止めが掛かりつつあり、NYMEXの白金認証在庫は再び増加傾向にあります。1ヶ月物のリースレートは10%台前半まで低下してきているものの、依然として高水準で推移しており、安値は引き続き買い拾われそうです。

 

 

 

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