米国の原油生産量(月別)
↓クリックすると拡大します↓
米エネルギー情報局(EIA)が9月30日に公表した月報によると、7月米産油量(速報値)は前月比日量10.9万バレル増加の日量1364.2万バレルと、前月に続いて過去最高を更新しております。
なお、米シェールオイル生産大手ダイヤモンドバック・エナジーのケース・バント・ホフ最高経営責任者(CEO)は10月1日に、「第一級のシェール採掘地は限られている」と指摘した上で、「原油価格が1バレル=60ドルでは伸びが難しく、50ドルではより厳しくなる」と述べ、原油価格が60ドル近辺で推移すれば、採算の取れる採掘地が限られるため、米国の原油生産は停滞するとの見通しを示しました。
エクソンモービルやシェブロンなど複数のエネルギー企業が原油安やコスト高の中で支出を抑えるため、数千人の人員削減を発表。ダイヤモンドバックも、2025年の設備投資計画を当初方針比で5億ドル削減し、35億ドルに下方修正しております。
ホフ氏は、「インフレ調整後の1バレル=60ドルは6~7年前の45ドルに相当する」と強調。また、配当や自社株買いを通じて株主還元を求める投資家の圧力は、企業の戦略を変更させる要因だとの見方を示しております。
※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。