NY金

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先週のNY金(中心限月)は、前週末比99.9ドル高の3908.9ドルで終了。7週連続で上昇しております。

9月25日から10月1日まで5営業日続伸。9月26日に3営業日ぶりに3800ドル台を回復。米国で「つなぎ予算」審議が難航し、政府機関の一部閉鎖懸念が強まる中、「安全資産」として金を選好する動きが強まり、連日で最高値を更新。9月ADP全米雇用報告で、非農業部門雇用者数(政府部門は除く)が2ヶ月連続でマイナスとなり、米雇用の減速が示される中、FRBの追加利下げ観測が強まり、10月1日に初めて3900ドル台に乗せております。翌2日に3923.3ドルまで上昇する場面もみられております。

世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は10月3日時点で1014.88トン。9月26日に1000トン台を再度回復するなど、金市場に投機資金の流入が続いているようです。なお、既報通り、米金融大手ゴールドマン・サックスは10月1日付のレポートで、金は引き続き最も自信を持って保有を推奨出来るコモディティーとした上で、2026年半ばに4000ドル、2026年末に4300ドルとしている予測を上振れるリスクが一段と高まっているとしております。

「つなぎ予算」が成立せず、米連邦政府予算が失効。これに伴い先週から米政府機関の一部閉鎖が始まっておりますが、現状では閉鎖は短期に留まると楽観的な見方が多いようです。

とは言え、9月米雇用統計や週間の米新規失業保険申請件数の発表が延期されるなど、経済指標には既に影響が出始めており、FRBは不完全な情報による政策判断を強いられる可能性があります。また、長期化すれば米経済の現状を把握しづらくなり、投資家のリスクオフ姿勢が強まる可能性がありそうです。

急ピッチな上昇に対する警戒感も出始めているものの、中東やロシアとウクライナを巡る「地政学リスク」が燻り続けていることに加えて、FRBの独立性への懸念や「スタグフレーション」に陥るリスクが意識され始める中、引き続き「安全資産」として安値は買い拾われそうです。週明けの時間外取引は大幅続伸となっているだけに、心理的節目の4000ドルを意識した動きが続くことが想定されます。

なお、9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で公表されたドット・チャートは、FRB内で利下げの幅を巡り意見が割れていることがうかがえる内容となりましたが、政府統計の発表が延期される中、FRBの金融政策の方向性を探る手掛かりとして、引き続きFRB高官の発言やFOMC議事要旨(9月16、17日開催分)に注目が集まりそうです。

 

SPDRゴールド・シェアの金保有残高

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最後に、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は10月3日時点で前週末比9.16トン増加の1014.88トンと、3週連続で増加。

世界第2位の金ETFである「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」は前週末比4.66トン増加の483.56トンと、6週連続で増加。

 

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