NY白金

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先週のNY白金(中心限月)は、前週比38.6ドル高の1642.1ドルで終了。9週連続で上昇しております。

相関性の強い金相場の上昇が続き、相対的な割安感が意識されて白金も買い進められる中、9月25日から29日まで3営業日続伸。連日で年初来高値を更新する中、29日に終値では2013年3月11日以来の1600ドル台を回復。その後も高値揉み合いが続き、10月1日に1632.6ドルまで上昇する場面もみられたものの、急ピッチな上昇に対する警戒感から買い方の利喰い売りが出始める中、終値で1600ドルを維持することは出来ず。2日に1552.7ドルまで下げる場面もみられたものの、引き続き買い拾う動きは根強く、3日は急反発。1日の高値を上抜いて、一時1649.9ドルまで上昇するなど、年初来高値を更新しております。4営業日ぶりに終値で1600ドル台を回復しております。

相関性の強い金相場の上昇に加えて、何度か書いているようにNYMEXの白金認証在庫は増加傾向にあり、1ヶ月物のリースレートは10%を上回って推移するなど、白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」が9月に公表した最新の需給レポートを受けて、改めて需給のひっ迫感が意識され始めているため、押し目は買い拾われ易くなっているようです。世界の白金ETFの白金保有残高も増加傾向にあり、実需の買いも価格を下支えるとみられております。テクニカル的にもMACDが再度上昇し始めているだけに、今週も引き続き上値を探る動きが続きそうです。

ただ、「つなぎ予算」が成立せず、米連邦政府予算が失効。これに伴い先週から米政府機関の一部閉鎖が始まっております。現状では閉鎖は短期に留まると楽観的な見方が多いようですが、9月米雇用統計や週間の米新規失業保険申請件数の発表が延期されるなど、経済指標には既に影響が出始めております。長期化すれば米経済の現状を把握しづらくなり、投資家のリスクオフ姿勢が強まる可能性がありそうです。なお、1977会計年度以降、政府機関の一部閉鎖は20回発生しており、閉鎖期間は平均8日間となっております。

 

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