ダウ工業株30種平均
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昨晩のダウ工業株30種平均は、前営業日比144.20ドル高の46734.61ドルで終了。FRBの利下げ拡大期待が相場を下支えるとの見方に加えて、50日平均線がサポート・ラインとして意識される中、10月17から21日まで3営業日続伸。好調な決算発表が相次いだほか、米中貿易摩擦激化を巡る過度の警戒感や米銀行を中心とした信用不安への警戒感が後退する中、21日に3日の高値(47049.64ドル)を上抜いて、47125.66ドまで上昇し、最高値を更新しました。
投資家の不安心理を映す恐怖指数(VIX)は17日に28.99まで急上昇していたものの、20日に節目の20を割り込むなど、米中貿易摩擦激化を巡る過度な警戒感は後退しているように見えます。
目先は10月24日に発表される9月米消費者物価指数(CPI)に注目が集まりそうです。市場予想は前年同月比3.1%上昇と、前月(2.9%上昇)からやや加速する見込みとなっておりますが、FRBは労働市場の動向を重視し始めており、来週開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)では、市場の想定通り0.25%の利下げを行うとの見方が多い模様だ。そのため、声明公表後の記者会見で、パウエル議長が利下げ継続についてどこまで言及するか注目されそうです。
月末に米中首脳会談が開催される。米中貿易協議が進展すれば、世界景気の減速懸念が後退し、株式市場には追い風となりそうですが、現状では大きな進展は望めないとの見方が多い様です。来週は「マグニフィセント・セブン」の決算発表を控えており、引き続き米主要企業の2025年7-9月期決算に注目が集まりそうです。
50日平均線がサポート・ラインとして意識される中、底堅い地合いが続きそうな一方で、米政府機関の一部閉鎖に伴う米景気の下押し懸念が投資家心理を圧迫し始めているだけに、来週は上値の重い展開が想定されます。
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