米国の原油生産量(月別)
↓クリックすると拡大します↓
米エネルギー情報局(EIA)が10月31日に公表した月報によると、8月米産油量(速報値)は前月比日量8.6万バレル増加の日量1379.4万バレルと、3ヶ月連続で過去最高を更新しております
なお、エネルギー業界幹部は11月3日に、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで開かれたアブダビ国際石油展示会・会議(ADIPEC)で、2026年にかけて健全な石油需要の兆しがあるとの見方を示しました。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の有志8ヶ国が、来年1-3月期に増産計画を一時停止する決定をしたことを受けた。
UAEのマズルーイ・エネルギー相は、2026年に供給過剰となる可能性について「そのシナリオについて語るつもりはない。今注目されているのはむしろ需要の増加だ」と強調。人工知能(AI)やデータセンターはより多くのエネルギーを必要とするため、「投資環境がエネルギー需要に応えられるようにする必要がある」と述べております。OPECのガイス事務局長も、需要には良い兆しがあり市場に驚きはないと述べ、「需給バランスの維持に努めている」と発言。
英石油大手BPのオーキンクロス最高経営責任者(CEO)は、「OPECプラス以外からの供給拡大は2026年2~4月に終わるとみられ、その後は横ばいか減少に転じる可能性が高い」と述べ、イタリアのエネルギー大手ENIのデスカルツィCEOは、「2026年に供給過剰になるとは思わない」と語っております。
また、フランス石油大手トタルエナジーズのプヤンネCEOは、中国の石油需要の伸びは2020年以降、減速していると指摘した一方で、インドの需要増加に伴い、長期的には依然として楽観的であると述べております。
※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。
