香港経由で中国が輸入した金輸入量(ネット)
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中国政府は、一部の小売業者や加工業者に長年適用していた、金販売に対する税優遇措置を撤廃すると発表しました。不動産市場の低迷と景気の鈍化で財政が逼迫する中、歳入を増やす狙いとみられております。
中国財政省が公表した新規定によると、11月1日から小売業者は現物市場の上海黄金取引所(SGE)と先物市場の上海先物市場(SHFE)で購入した金を販売する際に付加価値税(VAT)を控除を受けられなくなり、現物受け渡しを伴う取引には6%の税率が課されます。金地金や延べ棒などの投資用と、宝飾品などの加工品の双方に適用される模様。ただ、控除措置は撤廃されるものの、両取引所会員に対しては課税後に即時還付を行うとしております。
市場の一部で新規定により金の購入コストが増大し、需要が鈍化するとの見方がある一方、還付策によって影響は限定的との見方もあるようです。
◆中国国有銀行、金購入口座の申し込み停止
ロイター通信によると、中国国有銀行の中国建設銀行は11月3日に、金購入口座の新規申込受付を停止すると発表した模様。理由は不明としております。なお、中国工商銀行(ICBC)も新規の申し込みを制限したものの、数時間後に撤回したようです。
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