英金融大手HSBCは11月4日付レポートで、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は市場シェア回復に向けて、2026年第2四半期(4-6月)と第3四半期(7-9月)に原油生産量を増やすとの見方を示しました。HSBCは、「OPECプラスが(増産を)停止した現在でも、増産から一転して減産することには非常に懐疑的だ」とし、「ブレント原油が長期にわたって1バレル当たり55ドルを下回る状況が続いた場合のみ減産が検討されるだろう」としております。
なお、2026年第1四半期の世界原油需給は日量270万バレルの供給過剰になると予測。従来見通し(日量300万バレルの供給過剰)から下方修正しております。2026年通年では日量210万バレルの供給過剰と予測しました(従来見通しは日量240万バレルの供給過剰)。2026年第1四半期の増産停止が需給バランスにやや好材料となるものの、2026年の大幅な供給過剰を防ぐには不十分としております。
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