NY金

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先週のNY金(中心限月)は、前週末比84.4ドル高の4094.2ドルで終了。2週連続で上昇しております。

10月28日に一時3901.3ドルまで下げるなど、終値でベースでは13営業日ぶりに4000ドルを割り込んだものの、大台を割り込んだことで安値拾いの買いが入り始める中、一段安とはならず。その後は4000ドルを挟んだ揉み合いが続いていたものの、11月10日に急伸となり、10月24日以来の4100ドル台を回復。米政府機関の一部閉鎖が解除される見通しとなり、政府による経済指標の発表が再開されることで雇用や経済活動の鈍化を示す内容が相次げば、FRBの追加利下げを後押しするとの思惑が拡がる中、12日に4200ドル台を回復し、13日に4250.0ドルまで上昇する場面もみられております。

ただ、市場の期待とは裏腹にFRB高官から追加利下げに慎重な発言が相次ぎ、FRBによる利下げ観測が後退したため高値を維持することは出来ず。翌14日も大幅安となり、4032.6ドルまで下げる場面もみられております。

なお、CMEが公表している「FedWatch(フェドウォッチ)」(11月14日時点)によると、12月のFOMCでFRBが利下げを行うとの見方は44.4%まで低下。据え置き(55.6%)を下回ってきております。

とは言え、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド」の金保有残高は2週連続で増加。中央銀行の金購入も引き続き旺盛であり、ブラジルが4年ぶりに購入するなど、米ドル離れが進む中、金を積み増す動きが拡がっており、引き続き4000ドル付近では実需を中心に買い拾われそうです。

FRBの追加利下げ観測が後退する中、引き続きFEB高官の発言に注目が集まりそうです。また、今週は19日にFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨(10月28、29開催分)、9月分の米雇用統計が20日に発表される予定。

市場予想では、非農業部門就業者数の増加幅は8月(速報値、2.2万人増)から増加することが見込まれているものの、10万人は下回るとみられております。米雇用の減速が改めて意識される結果となるようだと、再度利下げ観測が拡大する可能性がありそうです。10月28日を起点としたアップ・トレンドや50日平均線をサポートに、心理的節目の4000ドルを維持出来るか注目されます。

 

SPDRゴールド・シェアの金保有残高

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最後に、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は11月14日時点で前週末比1.94トン増加の1044.00トンと、2週連続で増加しております。

世界第2位の金ETFである「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」は前週末比2.40トン増加の484.24トンと。4週ぶりに増加に転じました。

 

 

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