ダウ工業株30種平均
↓クリックすると拡大します↓
昨晩のダウ工業株30種平均は、前営業日比65.88ドル高の47951.85ドルで終了。
FRBがFOMC(米連邦公開市場委員会)で3会合連続の利下げを決定したことに加えて、短期国債の買い入れ開始を決定したことが好感されて買い進められる中、12月12日に48886.86ドルまで上昇するなど、連日で最高値を更新。ただ、人工知能(AI)関連への過剰投資を巡る懸念が再燃する中、ハイテク株を中心に売られる展開となり、一転して12日から17日まで4営業日続落となりました。ダウ平均の構成銘柄ではないものの、米IT大手オラクルがAIデータセンター計画で資金調達に行き詰まっていると報じられたことが嫌気され、17日に6営業日ぶりに48000ドルを割り込んでおります。
11月米消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.7%上昇と、伸び率は9月(3.0%上昇)を下回り、7ヶ月ぶりに鈍化。市場予想(3.1%上昇)も下回ったため、FRBが来年も利下げを継続すると期待が拡がる中、18日は反発に転じました。上げ幅は一時500ドルに迫ったものの、インフレの下振れについて、11月まで続いた米政府閉鎖の影響で技術的な問題が生じ、実態と乖離があるとの懸念から、その後は伸び悩み、下げに転じる場面もみられております。
人工知能(AI)バブルの状態にあるとの警戒感に加えて、クリスマス休暇を控える中、積極的な買いは手控えられているようです。テクニカル的にもMACDがデッド・クロスとなっただけに、48000ドル台に戻せないようですと、短期的に50日平均線辺りまで下げて来ることも想定されます。ただ、FRBの利下げが米景気を支えるとの見方や、年末にかけて株価が上昇する「サンタラリー」への期待が高まる中、押し目は買い拾われそうです。
SOX指数
↓クリックすると拡大します↓
※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。

