Fedウォッチ(2022年9月)

↓クリックすると拡大します↓

 

米労働省が9月13日に発表した8月米消費者物価指数(CPI)は、前年同月比8.3%上昇。原油相場の下落などを受けて、7月(8.5%上昇)から減速したものの、市場予想(8.0%上昇)は上回りました。

変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数も6.3%上昇と、7月(5.9%上昇)を上回り、5ヶ月ぶりに加速。市場予想(6.0%上昇)を上回っております。

インフレ率は前月比でも0.1%上昇となり、市場予想(0.1%低下)に反してプラスとなりました。ガソリン価格の下落が、家賃や食品の値上がりで打ち消されるなど、根強いインフレ圧力が示されたため、来週のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、FRBが通常の4倍にあたる1.00%の利上げを決めるとの観測が急浮上しております。

9月10日からブラックアウト期間となり、FRB高官の発言が制限される中、市場予想を上回ったインフレを受けて、金融政策の影響を受けやすい米2年債利回りが一時3.79%まで上昇。15年ぶりの高値を付けております。長期金利の指標となる10年債利回りも一時3.46%と、6月に付けた今年の最高水準(3.49%)に迫っております。

なお、CMEが公表している「Fedウォッチ」(9月13日時点)によると、9月のFOMCでFRBが0.75%の利上げを行うと62.0%が予測。先週末(9月9日)時点の91.0%から急低下しております。

一方で、1.00%の利上げを行うとの見方は38.0%と、先週末時点の0.0%から大幅に上昇しております。

米消費者物価指数

↓クリックすると拡大します↓

 

※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。