NY金(中心限月、日足)
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先週のNY金(中心限月)は、前週末比45.1ドル安の1683.5ドルで終了。9月12日に1746.4ドルまで買い進められるも、切り下がって来ている50日平均線でレジスタンスを受ける中、節目の1750ドルを突破出来ず。8月米消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る伸びとなったことから、今週のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、FRBが1.00%の利上げに踏み切るとの見方も出始める中、米長期金利が上昇。金利を生まない資産である金は売りが優勢となりました。
また、再びドル独歩高が強まる中、相対的にドル建て商品に割高感が強まり、9月15日に急落。中心限月の終値としては2021年3月以来、1年6ヶ月ぶりに1700ドルを割り込み、翌16日には1661.9ドルまで下げる場面も見られております。
今週は、世界の主要な中銀が政策決定会合を開く「中銀ウィーク」となります。日銀は動きそうにありませんが、イングランド銀行は大幅利上げが想定されており、スイス国立銀行はマイナス金利政策を解除すると見られております。
また、9月20、21日の両日には注目のFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催されます。3会合連続で大幅利上げを行うとの見方が強まる中、上値の重い展開が続きそうです。
物価の上昇圧力が強いため、市場の一部で予想されている1.00%の利上げとなると、終値ベースでは2020年4月3日以来の1650ドル割れとなることも想定されます。ただ、声明公表後は材料出尽くし感が強まり、一旦は反発に転じるとの見方も出始めております。
Fedウォッチ(2022年9月)
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なお、CMEが公表している「Fedウォッチ」(9月19日時点)によると、9月のFOMCでFRBが0.75%の利上げを行うと81.0%が予測しており、先週末(9月16日)時点と変わらず。1.00%の利上げを行うとの見方は19.0%で、同じく先週末時点と変わらずとなっております。
SPDRゴールド・シェアの金保有残高
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最後に、世界最大の金ETFである「SPDRゴールド・シェア」の金保有残高は9月16日時点で前週末比5.79トン減少の960.86トンと、13週連続で減少。
世界第2位の金ETFである「iシェアーズ・ゴールド・トラスト」は前週末比1.51トン減少の492.26トンと、3週連続で減少しております。
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