世界の金需要(年別)

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産金業界団体ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が1月29日に公表した「Gold Demand Trends」によると、2025年の世界金需要は前年比8.0%増加の4999.4トンと、2年連続で増加。2011年(4831.7トン)を上回り、少なくとも統計が遡れる2010年以降で最高となりました。また、OTCやその他需要を含めた総需要も同0.8%増の5002.3トンと、4年連続で増加。前年(4961.9トン)を上回り、少なくとも統計が遡れる2010年以降で最高となっております。金額ベースでも同45%増の5550億ドルと、過去最高を記録。

用途別に見てみると、公的機関の金購入は863.3トンと、同21.0%減少。4年ぶりに1000トンを割り込みました。また、金価格が歴史的高値圏で推移する中、宝飾品需要は同18.3%減の1542.3トンと、2020年(1405.3トン)以来5年ぶり低水準に留まっております。また、テクノロジー需要は同1.1%減の322.8トンでした。

一方、投資需要は同83.5%増の2175.3トンと、2025年の採掘量の6割に相当する規模に膨らんでおります。米ドルに対する信認が低下したことや、FRBによる利下げ継続期待のほか、「地政学リスク」やトランプ関税による世界景気の下押し懸念、FRBの独立性への懸念が拡がる中、「安全資産」として金が選好されたようです。

バー・コイン向け需要は同15.6%増の1374.1トンと、3年ぶりに増加。2013年(1733.0トン)以来12年ぶり高水準。バーは同23.8%増の1068.2トンと、2年連続で増加。2013年(1272.5トン)以来12年ぶり高水準となった一方、コインは同6.0%減の305.9トンと、3年連続で減少。2019年(287.8トン)以来、6年ぶり低水準に留まっております。

金ETF(上場投資信託)関連の金需要は801.2トンと、5年ぶりにプラスに転じました。2020年(892.5トン)以来、5年ぶり高水準となっております。なお、WGCのシニアストラテジストは、「今年最大の論点は、好調な金市場を維持出来るほど投資需要が力強いものになるかどうかだ」と述べております。

四半期のデータはこちらを参照ください。

 

世界の金供給(年別)

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2025年の世界金供給量は前年比0.8%増加の5002.3トンと、前年(4961.9トン)を上回り、少なくとも統計が遡れる2010年以降で最高となりました。

内訳をみると、一次供給(鉱山生産量)は同0.1%増の3598.0トンと、2023年(3710.2トン)以来2年ぶり高水準。内訳は、鉱山生産量が同0.6%増の3671.6トンと、2018年(3663.1トン)を上回り、少なくとも統計が遡れる2010年以降で最高となっております。ヘッジはマイナス73.6トン。

また、金価格が歴史的高値圏で推移する中、二次供給(リサイクル量)は同2.9%増の1404.3トンと、2012年(1636.8トン)以来13年ぶり高水準となっております。

 

中国とインドの金需要(年別)

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国別で需要を見てみると、中国は同2.9%減少の791.9トンと、2年連続で減少。2022年(789.0トン)以来、3年ぶり低水準となっております。また、インドは同11.4%減少の710.9トンと、コロナ禍の2020年(446.4トン)以来5年ぶり低水準に留まりました。詳細はこちらを参照ください。

 

世界の金需給(年別)

2024年

2025年

前年比

鉱山合計

3596.6㌧ 3598.0㌧

 +0.1%

鉱山生産

3650.4㌧ 3671.6㌧

 +0.6%

ヘッジ(ネット・ベース)

-53.8㌧  -73.6㌧

リサイクル

1365.3㌧ 1404.3㌧

  +2.9%

総供給

4961.9㌧ 5002.3㌧

  +0.8%

宝飾品

1886.9㌧ 1542.3㌧

  -18.3%

宝飾品在庫

139.6㌧ 95.7㌧

  -31.5%

テクノロジー

326.2㌧ 322.8㌧

-1.1%

公的金購入

1092.4㌧ 863.3㌧

 -21.0%

投資(バー・コイン)

1188.3㌧ 1374.1㌧

 +15.6%

バー

862.8㌧ 1068.2㌧

  +23.8%

コイン

325.5㌧ 305.9㌧

-6.0%

金ETF

-2.9㌧ 801.2㌧

総需要

4630.6㌧ 4999.4㌧

 +8.0%

在庫間移動

331.3㌧ 2.9㌧

総需要合計

4961.9㌧ 5002.3㌧

+0.8%

※WGCの資料を基に豊トラスティ証券作成

 

※豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。銘柄の選択、売買価格など投資にかかる最終決定は弊社の重要事項説明書を十分にお読み頂き、投資家自身の判断でなさる様にお願い致します。本資料作成につきましては細心の注意を払っておりますが、その正確性については保証するものではなく、万一その内容に誤りがあった場合、その誤りに基づく障害については当社は一切の責任を負いかねます。