NY原油
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◆ブレント原油、150ドルも
英エネルギー調査会社ウッドマッケンジーは3月10日に、中東産石油や石油製品の市場への供給が日量約1500万バレル減少したことで、ブレント原油価格が1バレル=150ドルまで上昇する可能性があるとの見方を示しました。イランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」は10日に、米国とイスラエルによる攻撃が続く限り、中東から「1リットルの石油」も輸出させないと明言しております。
ウッドマッケンジーによれば、ペルシャ湾岸諸国の液体石油生産は日量2000万バレルで、このうち日量150万バレル分が世界市場から消えた形となっております。世界石油需要は日量1億0500万バレルで、市場を均衡させるためには需要を減らす必要があるため、同社は今後数週間でブレントが少なくとも150ドルまで上昇する必要があると指摘。「2026年に200ドルに達する可能性も排除していない」としております。
欧州は特に深刻な問題に直面。中東の製油所は、欧州のジェット燃料の60%、ディーゼル燃料の30%を供給しております。同社は戦争がどの程度続くかや、ホルムズ海峡の閉鎖期間、米海軍による船舶護衛で安全な航行を確保できるか否かに、状況が大きく左右されるとの見方を示しました。また、紛争終結後も、供給が直ぐに回復するわけではないと指摘しております。
◆中東湾岸諸国の製油能力、イラン紛争で日量190万バレル停止か
エネルギー調査会社IIRエナジーは3月10日に、米国とイスラエルのイランへの攻撃に伴い、ペルシャ湾岸諸国は石油精製能力のうち日量約190万バレルが停止しているとの見方を示しました。バーレーンやイラク、クウェート、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)の停止が含まれるとしております。
なお、英エネルギー調査会社ウッドマッケンジーによると、クウェートのアルズール、ミナアルアマディ、ミナアブドラの各製油所は、貯蔵タンクが満杯に近づいていることから、精製稼働率を落とした模様。この状況が続けば、他の製油所も稼働を抑える可能性があるとしております。
◆サウジアラムコCEO、ホルムズ海峡の封鎖続けば石油市場に「壊滅的な結果」
サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコのナセル最高経営責任者(CEO)は3月10日の決算発表で、イランでの軍事衝突でホルムズ海峡の海上輸送の混乱が長引けば、世界の石油市場に「壊滅的な結果」をもたらす可能性があると警告しました。
ナセルCEOは、「世界の石油市場に壊滅的な結果をもたらす。混乱が長引けば長引くほど、世界経済への影響はより深刻になるだろう」と述べております。また「過去にも混乱は経験してきたが、今回の状況は、この地域の石油・ガス産業が直面した中で最大の危機だ」と指摘しております。
◆サウジアラビア、紅海経由の原油輸出が過去最高
ロイター通信によると、紅海を経由したサウジアラビアの原油輸送量は、3月に過去最高に達する見込み。ただ、ホルムズ海峡からの供給減少分を補うには、はるかに少ない水準に留まる見込み。ホルムズ海峡の事実上の封鎖が続く中、サウジアラビアは大幅な減産を回避するため、紅海側のヤンブー港からの輸出を拡大しております。
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