NY原油

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NY原油(中心限月)は前営業日比0.54ドル高の112.95ドルで終了。米主要メディアが、米国軍がペルシャ湾に浮かぶイランの主要原油積み出し拠点であるカーグ島の軍事目標を攻撃したと報じたことを受けて、一時117.63ドルまで上昇する場面も見られるなど、中心限月の清算値(終値に相当)としては2022年6月以来、約3年10ヶ月ぶり高値で終了しました。

ただ、米国とイランの2週間の停戦合意を受けて、現在取引中の時間外で急落。リスクプレミアム分が剝落し、91.05ドルまで下げる場面もみられております。ただ、停戦前にイランが要求した10項目にについて、2週間の停戦期限中に交渉がまとまるかは依然不透明で停戦協議が決裂するリスクもあることから、その後はやや値を戻しております。目先は、ホルムズ海峡を船舶が安全に航行出来るか注目されそうです。

◆米国とイラン、2週間の停戦で合意

トランプ米大統領は4月7日にSNSで、「イランへの爆撃と攻撃を2週間、一時停止することに同意する」と表明。「イランがホルムズ海峡の完全かつ即時、安全な開放に同意すること」を条件として停戦を受け入れるとしました。また、「イラン側から10項目の提案を受け取り、これが交渉の基盤になると確信している」とし、「2週間あれば合意は成立に至るだろう」としております。

その後、イランのアラグチ外相もX(旧ツイッター)で、「同国に対する攻撃が停止されれば、イランも攻撃を止めると強調。2週間はホルムズ海峡の安全な通航が可能だ」としました。イランで外交や国防を統括する最高安全保障委員会も米国と2週間の交渉を行うことを決めたと公表。交渉で詳細が決まれば、戦闘の終結を受け入れるとし、双方が合意すれば延長も可能としております。

停戦交渉を主導したパキスタンのシャリフ首相は、「イランと米国、およびその同盟国などは、レバノンを含むあらゆる地域での即時停戦に合意した」と述べております。ただ、イスラエル首相府は8日に、トラ‌ンプ米大統領の決定を支持すると表明した一方で、停戦にはレバノンは含まれないと主張。イスラム教シーア派組織ヒズボラへの攻撃を続ける構えを示しております。

米ニュースサイトのアクシオスによると、米国とイランは10日にパキスタンの首都イスラマバードで和平交渉を開始する見通し。イランの精鋭部隊「イスラム革命防衛隊」に近いタスニム通信によると、

イランが提示した10項目は

・侵略の停止

・ホルムズ海峡のイラン管理の継続

・ウラン濃縮の容認

・一次制裁の解除

・二次制裁の解除

・国連安保理の全決議の停止

・国際原子力機関(IEA)理事会の全決議の停止

・イランへの賠償金支払い

・地域からの米軍の撤退

・親イラン組織を含む地域全体での戦闘終結

となっており、米国が受け入れ困難な内容が並んでおります。

トランプ米大統領は、イランにウラン濃縮活動を含む核開発の放棄を迫り、軍事攻撃に踏み切っただけに、協議は難航するとみられております。また、イランはホルムズ海峡の通航料徴収を求めていると報じられており、航行の正常化が早期に実現するか不透明な情勢。

 

 

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