NY白金
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先週のNY白金(中心限月)は、前週比10.2ドル安の1929.5ドルで終了。3週連続で下落しております。
50日平均線がレジスタンスとして意識される中、2000ドル付近では戻り売りが出易くなっており、上値の重い動きが継続。5月28日に直近安値1880.1ドル(4月29日)を割り込み、1870.0ドルまで下げる場面も見られております。ただ、200日平均線がサポート・ラインとして意識されたようで、安値は買い拾われております。
中国人民銀が今月、銀行に融資を拡大するように指示を出していたとロイター通信が報じたことや、2026年1-4月期中国工業部門企業利益が前年同期比18.2%増となり、2023年11月以来の大幅増となったことを受けて、中国の需要増加観測が強まったことも好感された模様。
米当局者は5月28日に、米国とイランの60日間の停戦延長などを盛り込んだ覚書を巡り、双方の交渉担当者が「暫定合意」に達したと明らかにした上で、トランプ米大統領の承認を待っている状態だと述べました。中東和平交渉の進展に楽観的な見方が拡がる中、5月29日は3営業日ぶりに反発に転じました。
その後、トランプ氏はホワイトハウスで会合を開き、合意案への対応を検討したものの、沈黙を続けております。なお、米ニュースサイト、アクシオスは5月30日に、トランプ米大統領がイランとの戦闘終結の合意案について、高濃縮ウランの処分に関する具体的な記述を入れる修正を求めたと報じております。また、イランは覚書の草案は「確定していない」との認識を示しており、戦闘が終結するかは依然不透明な情勢。そのため、引き続きイラン関連のヘッドラインに振らされる展開が続きそうです。
合意に至れば下値不安が和らぎ、200日平均線をサポートに底値を固める動きとなって行くことが想定されます。白金製錬業の英ジョンソン・マッセイ(JM)社や調査会社メタルズ・フォーカス、白金業界団体「ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル(WPIC)」が揃って2026年世界白金需給は供給不足が続くとの見通しを示す中、根強い供給懸念を背景に、実需を中心とした安値拾いの買いが相場を下支えするとの見方も多いようです。
ただ、エネルギー輸送の要衝とされるホルムズ海峡が解放されたとしても、機雷の除去などを行う必要があり、安定的な通航再開には最低2〜3ヶ月掛かるとみられております。また、湾岸諸国の油田の操業再開や戦争で破壊された製油施設・港湾の復旧にも時間が掛かるとみられており、原油供給が不足する状態が当面続きそうです。原油価格が下げ渋るようですと、インフレ対応でFRBが利上げを迫られるとの見方が維持され、上値を抑えそうです。
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