NY原油

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NY原油(中心限月)は、米国とイランの和平合意が近いとの見方から売りが拡大。5月27日に中心限月の清算値ベースでは4月20日以来の90ドル割れとなりました。米当局者が5月28日に、米国とイランの60日間の停戦延長などを盛り込んだ覚書を巡り、双方の交渉担当者が「暫定合意」に達したことを明らかにしたことを受けて、5月29日に86.35ドルまで下げる場面も見られております。

ただ、トランプ米大統領は5月29日に最終決定を下すための会議を行ったものの、結論は出さず。その後、米国とイラン双方が覚書の修正を要求していると報じられるなど、停戦協議の先行き不透明感が強まる中で、週明け6月1日は急反発となり、90ドル台を回復しました。ホルムズ海峡周辺で米国とイランの小競り合いが続いていることや、イスラエルがレバノン南部で侵攻を拡大させていることを受けて、3日まで3営業日続伸。3日に97.00ドルまで上昇する場面も見られるも、50日平均線を上抜くことが出来ず。4日は反落となっております。

トランプ米大統領は1日に、米ABCニュースに対して、停戦延長やホルムズ海峡に関する合意を「今後1週間以内に」結ぶと述べており、「6度目の正直」で米国とイランが戦闘終結で合意出来るかが焦点となりそうです。ただ、米国が核開発計画と高濃縮ウランの放棄を求める一方、イランはウラン濃縮を国家の権利と主張。ホルムズ海峡を巡る隔たりも依然埋まっていない模様。11月に中間選挙を控える中、イランとの戦闘を早く終結させたいトランプ米大統領を透かすように、イランは強気な姿勢を崩していない模様。イスラエルが停戦交渉の障害になっていることもあり、依然として米国とイランの戦闘が終結するかは不透明な情勢。

トランプ米大統領は4日に、イランが米兵を殺害すれば「即座に行動を起こす」と述べており、戦闘が激化するようですと、再度100ドルを突破する可能性もありますが、上昇は短期に留まりそうです。

国際エネルギー機関(IEA)が、現在のペースで在庫減少が続けば、夏の需要ピーク期目前に在庫水準は危機的水準に達する可能性があると警告するなど、世界の原油在庫は取り崩しが急速に進んでおります。北半球が夏場の需要期を迎える中、需給のタイト感が日に日に強まっており、底堅い展開が想定されます。イラン関連のヘッドラインに振らされる展開が続きそうですが、引き続き100日平均線と50日平均線のレンジで推移しそうです。

なお、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は6月7日に閣僚級会合を開催します。UAEが5月1日付でOPECを脱退する中、結束を維持出来るか注目されます。

なお、ロイター通信によると、「OPECプラス」で自主減産を実施しているサウジアラビア、ロシア、イラクなど有志7ヶ国は、7月の原油生産目標を前月と同水準の日量18.8万バレル増産で合意する可能性が高い模様。

 

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